アクセサリーの製作工程は、
大きく分けて2つあります。

みなさまがお持ちのリングやペンダントは、
「キャスト製法」という作り方でできていまが、
紳士屋のネクタイピン&カフスは違います。

「キャスト製法」とは、原型元に複数の型を作り、
金属を流し込んで固まった後、磨きなどの仕上げを行う
作り方です。
ちょうどプリンやゼリーを作るのに似ています。
でも、一度にたくさんのアクセサリーを作ることができる
利点がありますが、貴金属のネクタイピンやカフスには不向きです。
ネクタイピンとカフスの基本フォルムは、
歪みのない広い面とシャープな角。
そのため、「型打ち製法」で製作しています。

紳士屋では1964年の創業以来「型打ち製法」
で製作しています。
「型打ち製法」とは、溶解した金属を型に打ちつけ、
成型を繰り返し行う製法です。熱する、打つ、熱する、打つを繰り返すことにより、粘り気のある良質な貴金属が生成されます。
まるで、日本刀を作るように。
お客様の「想い」を製品に込めます。
だから1本1本、ひとつひとつ、
ご注文を頂いてから製作しています。

紳士屋の製品はいろいろな場面で、ご愛用いただいております。
がんばっている自分へのご褒美、新たな飛躍を目指す記念、最愛の人への心へ・・・。
そんな大役を担った製品ですから、どんなに傷ついても、汚れても、生まれたての状態に
仕上げ直しいたします。いつまでも。
ネクタイピンの製作工程をお見せします。
地金になる貴金属を溶解します。

K18やK18WGなど、貴金属の地金になる材料をバーナーで溶かします。
ここで、貴金属の純度がすべて決まります。
最良の地金を作るため、
熱する・打つ・熱する・打つを繰り返します。
型打ち製法です。

溶解した地金を加工しやすいように、金づちで打って成形します。
この時に、密度の高い地金を作るために、
バーナーで熱しては打ち、熱しては打ちを繰り返します。
手作り製品の質の高さは、こんなところから生まれてきます。
いよいよネクタイピン本体の製作です。

地金を型打ちし、ネクタイピンのデザイン部分と底板部分を作製。マークや名入れなどは、この時点で刻印します。
ここからがメンズアクセサリーならではの高度な技術が必要。
ロウ付けという手法でデザイン部分と底板部分を接合するのですが、火の加減が難しく、強すぎると地金を溶かしてしまうので、慎重に行います。
成形そしてワニ口の接合です。

ロウ付けしたネクタイピンの側面をヤスリで丁寧に磨り、面を出し、形を整えていきます。
形が整ったところで、ワニ口を付けるための脚を再びロウ付けします。
やっと、ネクタイピンらしいフォルムになってきました。
心を込めてピカピカに磨きます。
そして仕上げです。

丁寧に、丁寧にバフを使ってピカピカに磨き上げ、ツヤ消し、アラシ、柄づけなどの表面の加工も様々な工具を使ってここで行います。
長い経験が必要とされる、まさに職人技の見せ所です。ネクタイピンに美しい表情が生まれる瞬間でもあります。
ワニ口、そしてボタン掛けを付けて完成。
ひとつひとつの工程に、こだわりと技術が詰まっています。
お客様の一生モノとして、価値ある貴金属アクセサリーをお届け。末永く、ご愛用いただければ紳士屋としても幸いです。
買った後も安心。
半永久的に修理・メンテナンスいたします。
紳士屋の製品のすべてには、各貴金属の称号とともに紳士屋のブランドロゴマークの刻印が打ってあります。
この刻印は、製品と同梱する「品質証明書」とともに、アフターサービスを保証するものです。
長くお使いいただくことによって、汚れたり、輝きが鈍くなったりした製品をクリーニングしたり、切れたチェーンなどを修理したりいたします。
お買い上げいただきました製品でお困りのことがございましたら、お気軽にメール、お電話でお問い合わせください。
その時に、「品質証明書」の右上に記載されているNo.をお伝えくだされは、すぐに対応できます。

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